私たちのいま

(プロジェクトの背景)

　長門市は山口県内でも有数の黒毛和牛の生産地域であり、畜産農家戸数は 66 戸、飼養頭数は1,400 頭で県内の10.0％を占めており、年間200頭余りが県外の食肉市場へ出荷され、そのうちの50～60頭が「長州ながと和牛」として市内で販売されています。
　しかし、10年前に比べ畜産農家戸数は62戸の減少、飼養頭数は900頭の減少と10年間で半減しており、経営主の高齢化や後継者不足を要因とした労働過重や労働力不足が、農家戸数の減少や飼養頭数の減少につながるという課題を抱えています。
　そこで市では、令和5年3月に今後10年間を見据えた「長門市畜産振興計画」を策定し、畜産業の活性化に向け新たな取り組みを始動しました。このたびの地域おこし協力隊の募集は、本計画の重点施策であるキャトルステーション事業に係る業務に取り組んでいただきます。

○キャトルステーション（子牛共同育成施設）とは？
　肉用牛農家の労働負担軽減及び規模拡大を図るため、肉用牛農家で生産された子牛を預かり、哺育・育成を行う施設です。
　原則4か月齢の子牛を預かり、10か月齢の出荷まで育成します。
　令和7年度から、繁殖経営をスタートアップしましたので、出産、交配、哺育・育成、出荷といった、繁殖経営に必要なあらゆるスキルが学べる施設になりました。また、人工授精や受精卵移植など、より高度な繁殖技能も研修が可能です。

活動内容

(活動ミッション)

１．畜産経営・畜産技術を習得すること
　畜産経営に必要な基礎知識、農業用機械の取扱技術を、研修や実務を通して身につけるとともに、必要な資格等を取得していただきます。　
２．キャトルステーションでの牛の飼養に関する業務
　餌やり、牛舎清掃、機械の操縦・維持管理、敷地内草刈り等、牛の飼養に必要な仕事を経験しながら身につけます。
３．本市の畜産振興に際し必要な業務
　長門市産和牛の高付加価値化に関する検討・実践を、市農林水産課職員やアグリながと職員とともに行います。また、ＳＮＳ等による長門市産和牛の情報の発信等、魅力を伝える活動もぜひ行っていただきたいです。
４．その他
　市内の畜産農家での研修や、畜産農家との交流活動等、地域での関係構築や学びを深める活動を行っていただきます。

隊員の1日のスケジュール（例）

3年間の活動ステップ

1年目　山口県立農業大学校　やまぐち就農支援塾（山口県防府市牟礼１０３１８）
2・3年目　一般社団法人　アグリながと

○研修制度について
　このたび、地域おこし協力隊として和牛振興に取り組まれる方が未経験でも基本的な農業技術を身に着け、畜産業の担い手として力を発揮していただくため、地域おこし協力隊の任期を研修期間とした研修制度を立ち上げました。
　地域おこし協力隊としての任期３年間の期間中に、１年目は基礎研修を山口県立農業大学校の「やまぐち就農支援塾」で、２年目からは実地研修を長門市にて「一般社団法人アグリながと」の支援を受けながら学んでいただきます。

退任後の進路

・畜産経営に必要な基礎知識、農業用機械の取扱技術、資格の習得等のスキルアップが図られ、退任後にそれらを活かして、畜産業の起業、または、農業法人への就業
・（一社）アグリながとが運営するキャトルステーションへの就業

一緒に仕事をするチーム

　次世代を担う担い手の確保・育成に向けて、一般社団法人「アグリながと」が主体となって、安定的な経営を目指す飼養管理技術や、経営知識の習得に取り組み、関係機関とも連携して、アドバイスを行いながら、協力隊としてのミッション実現のために支援します。
　一般社団法人「アグリながと」は、地域農業の最後の守り手として、長門市の農業活性化に必要な、就農希望者等の研修・指導、農産物等の生産及び販売、農作業の受託等を行っている第三セクターの法人です。「次代の担い手が活躍し、畜産で稼げるまち・ながとの実現」に向けて活動しており、地域の畜産農家とも連携しながら、多彩な人材による協力のもと、事業に取り組んでいただきます。

求める人物像

・とにかく動物が大好き！で、畜産業に関心のある方
・事業関係者や地域住民と協力しながら活動できる方
・新しいことに挑戦する気力と、慎重さがある方
・心身ともに健康で、田舎が好きな方

募集対象

次の①～⑥の要件をすべて満たす方
①3大都市圏をはじめとする都市地域等に住民票を有し、任用後に長門市に住民票を移すことができる方
②普通自動車運転免許を取得している方
③ワード、エクセル、パワ―ポイント、インターネットなどの基本的なパソコン操作ができる方
④心身ともに健康で、事業関係者や地域住民と協力しながら活動できる方
⑤畜産業に強い関心のある方
⑥雇用期間終了後、畜産業の起業・就業し、定住する意欲のある方

募集人数	1人
勤務場所	一般社団法人　アグリながと（山口県長門市日置上5915番地2）
募集期間	令和7年7月31日（木曜日）まで　※必着

任用形態

長門市の会計年度任用職員（一般職非常勤職員）として任用します。

任用期間

令和8年4月1日～令和9年3月31日まで　※着任日は相談に応じます
※年度ごとに勤務実績等を踏まえて更新します。（3年間の任用を予定）

勤務日等

勤務時間：週31時間（基本的に週5日）※夜間勤務も必要に応じてあり

報酬等

・月額：189,800円
・期末手当・勤勉手当：報酬月額の4.6月分（6月期、12月期それぞれ2.3月）を支給
　ただし、在職期間・勤務実績に応じて所定の割合を乗じた額を支給
・通勤手当：通勤距離が片道2km以上の場合は市の規定に基づき通勤手当相当の報酬を支給
　※やまぐち就農支援塾で学ぶ間の、勤務時間数の増加によって生じる会計年度任用職員の報酬額との差額については、（一社）アグリながとが別途支給します。
　※勤務日数や任務に差し支えない範囲での副業等相談に応じます。

待遇等

・福利厚生：社会保険（健康保険、厚生年金）、雇用保険に加入
・住　　居：市が用意した市内の空き家を隊員に貸与（住居賃料は市負担、その他の引越費用及び光熱水費、生活用品等は自己負担）
・休　　暇：任用期間等に応じて年次有給休暇及び特別休暇を付与
・服　　務：一般職の地方公務員として守秘義務、職務専念義務など服務上の規程が適用されます
・そ の 他：勤務時間中の協力隊活動に必要な車両及びパソコン等は貸与、作業着及び事務用品等は支給。
※協力隊に貸与する車両は勤務中のみ使用可能です。市内での生活、通勤等の移動手段に自動車は必要不可欠ですので、自家用車の持ち込みをお勧めします。
※任期終了後、市内で定住や畜産業を起業する際、条件によっては下記補助金を活用できます。
　・長門市地域おこし協力隊起業及び事業承継支援補助金：上限100万円
　・長門市地域おこし協力隊定住支援補助金：上限50万円…定住に係る空き家改修（中学生以下の子どもと同居の場合は上限75万円）
　・その他、畜産業の起業または畜産業への就農に関し、さまざまな補助があります。

応募期限

令和7年7月31日（木曜日）まで　※必着

応募方法

「令和７年度長門市役所会計年度任用職員登録申込書」と「長門市地域おこし協力隊応募用紙」に必要事項を記入し、長門市役所企画政策課に郵送又は持参又はメールにて提出してください。なお、提出いただいた書類は返却しません。

選考方法

採用条件

任期１年目は、農業及び畜産に関する技術及び専門知識を体系的に習得する期間と位置付けております。そのため、山口県立農業大学校で実施される「やまぐち就農支援塾（法人就業コース）」（防府市）を受験し、塾生となっていただくことを条件とさせていただきます。
ただし、農業経験者で３年以上の実務経験を有し、おおむね下記資格等を取得されている方はこの限りではありません。
・大型特殊自動車免許（農耕車限定）
・刈払機取扱作業者安全衛生教育
・けん引免許（農耕車限定）
・フォークリフト運転技能講習
・毒物劇物取扱者
・危険物取扱者（乙種第4類等）
・農業簿記検定

※「やまぐち就農支援塾」入塾試験について
試験日：別途調整します。
令和8年度募集は現時点で未定ですが、例年は、一次募集：8～9月、10月試験、二次募集：11～12月、12月試験、三次募集1～2月、2月試験となります。
試験会場：山口県立農業大学校（防府市）
受験料は無料、試験会場までの交通費等は自己負担となります。
※第１次選考合格者に対し、やまぐち就農支援塾の試験日までに市担当者等との面談を予定しています（オンライン面談可能）。

その他

この募集は、議会における令和８年度予算成立を前提に実施するものです。予算成立の状況により、本募集内容を変更する場合があることをあらかじめご承知おきください。

募集要項

• 募集要項（PDF）
• 応募用紙（PDF）
• 応募用紙（Word）
• 会計年度任用職員登録申込書（PDF）
• 会計年度任用職員登録申込書（Excel）