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現役隊員

現在活躍中の地域おこし協力隊員のプロフィールや活動をご紹介

現役隊員

山田真希 ヤマダマキ

出身地
東京都
偏愛
#リル(愛犬) #海 #水のある景色 #着物(練習中!) #食べ専 #新しいこと&楽しいこと #家庭菜園 #ゲーム

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Code for Nagato

MESSAGE

はじめまして。2025年4月から、長門市の地域おこし協力隊(しごと創出支援事業担当)として着任しました。山田 真希と申します。

これまでは東京でITエンジニアとして働いてきました。アプリやシステムの開発、チームのマネジメント、実証実験向け開発支援など、いろいろなプロジェクトに関わってきました。技術者としてだけではなく、管理職としてのスキル・顧客交渉のスキルももっているところが、私の強みだと思っています。

長門市では、これまでの経験を活かしながら、「長門市内の地域産業を支えることができる人材を育てる」ことを目標に活動を進めています。

* * *

2025年9月現在、「Code for Nagato」という学習コミュニティにて、個別相談会やセミナー、勉強会を開催しています。
「こんなこと聞いてもいいのかな…」と悩んでおられる方、同僚に聞いてもわからず、「誰に聞けばいいのかわからない…」と悩んでおられる方……ほんとーーーっにたくさんいらっしゃいます!
仕事のため・ご自身のプライベートやボランティア活動のため・副業のためなどなど……、「もうちょっとだけでもITを使えるようになりたい」と思ってらっしゃる方はぜひ、リンクより「CodeForNagato」にご参加ください。
ちょっと様子見にも来やすい「もくもく会(勉強会)」もありますので、長門市民に限らずぜひぜひご参加くださいね!

INTERVIEW

長門市地域おこし協力隊になった理由及び長門市を選んだ理由

地域での暮らしには前から関心がありました。特に、15年前に初めて山口に旅行にきたときから県内の自然や文化・歴史が好きで、度々旅行に訪れていました。その中でも山口の日本海の美しさにはずっと心を奪われており、いつか移住するなら山口、と思っていました。
そんな中、東京で仕事を続ける中で「作り上げるプロジェクトに関わる様々な人が、より幸せに、笑顔になれるものを作る現場で働きたい」と思うことが増え、転職先を考えていたときに、長門市の協力隊募集を知りました。

長門市は、行政側は非常に強くIT化を踏み出していこうとしている一方、様々な理由から足を留めてしまっている企業さんが多いのが現状です。IT化、デジタル推進、DX……と、言葉のイメージが先行し、市内で実際に相談出来る場所がない。プログラミング教育はしているものの、学校で習うレベルを超えて学びたいと思ったら市外に出なければならない。そんなお話を聞き、「じゃあ、私が都市部案件で鍛えたエンジニア力をここで活かせば、開発案件という”しごと"を創出することも、エンジニアを増やして事業の幅を広げることも出来るんじゃないか」と思ったのがきっかけです。

これまで取り組んだ活動及び現在取り組んでいる活動

とにもかくにも地方とは縁のなかった門外漢のエンジニアですので、着任以前に、とにかく地方創生の実例・DX推進の状況・国や自治体の制度などなどを調べました。地域おこし協力隊全国サミットにも参加し、IT部門交流会の中で、「学生にノーコードアプリ開発を教え、専門企業に委託するより低価格でアプリ開発を請け負う(学生目線では、バイトするより高額な給料を得られる)」という事業を起こした協力隊OBのお話を聞いてきました。

先にも述べたように、長門市内の課題として「零細~中小企業でのデジタルディバイド」「市内でのIT教育の限界」「中高生のバイト先制限」があります。であれば、そのスキームは長門でも適用できるのではないか、と考え、「長門市内から、ゆくゆくは都市部案件も受注できるエンジニアを育てる」という、「教育×案件受注」の2軸をメインとした活動方針の詳細を詰めています。

今取り組んでいるのは、「ITの人って、何が出来るの?」という疑問に答えるための、長門市しごとセンターのコワーキングスペース入退館管理を簡易化するアプリを作っています。また、しごとセンターでおこなうIT講座の講師として登壇する準備も進めています。

これから取り組みたい活動

Civic(市民)がTech(技術)を使って、地域や身近な困り事を解決する、Civictech(シビックテック)という取り組みがあります。CivicTechを推進するコミュニティ、Code for Japanの長門版として「Code for Nagato」を立ち上げました。

地域のITスキル底上げと、学びから仕事につながる流れをつくることを目標に、以下のような取り組みを進めていきたいと考えています。

・デジタル技術を使って「つくれる」人の育成
勉強会やワークショップ、ハッカソン、LTなど、定期的なイベントを通じて、実践的なIT技術をもつ人材の育成に取り組みます。
「Excelをあと一歩使いこなしたい」「在庫管理アプリを作りたい」「ITエンジニアになりたい」など、それぞれの想いを叶える場所を作ります。

・地域企業とのマッチングとデジタル支援
CivicTechは、自分でデジタル技術を学ぶことが難しい方を置いていく活動ではありません。アイデアを出すことも一つのCivicTech。「ホームページを作り直したい」「簡単な在庫管理がしたい」「LINEを活用したい」など、様々な課題をCode for Nagatoの活動として持ち込んでください。デジタル技術スキルアップのためのお題として、みんなで「学び」と「活用」のPDCAを回していきましょう。

・技術力を仕事に結びつける「長門エンジニアギルド」の創設
「学び」ではなく「仕事」として請け負いたい場合・依頼したい場合も出てくると思います。Code for Nagatoで技術力を磨いたフリーランスエンジニアが増えてきたら、市内外の案件をマッチングさせる、法人としての活動をしたいと考えています。
……ちなみに、ベビーベッドで寝てる頃からFFのプレリュードを聞いて育った中世ファンタジー好きです。フリーランスエンジニアが、それぞれにクエスト(案件)をこなして報酬をもらう仕事スタイル……。まさに「エンジニアギルド」でしょう!

活動や生活を通して感じる長門市の魅力

長門で暮らしてみて、一番強く感じるのは「人のやさしさ」です。

言葉の端々や、ふとした行動の中に、相手を思う気持ちがにじんでいて、外から来た人でもすんなり受け入れてくれるあたたかさがあります。挨拶するより前に車庫入れ手伝ってくれて、車止めまでプレゼントしてくれたご近所さん……、当然のように伐採枝の片付けを手伝う前提で話をしてくれるお隣さん……。単身の身にはありがたすぎるあたたかさに日々助けられています。

また、青海島の海や、俵山の温泉、棚田のある里山風景など、日々の暮らしのなかにふと息をのむような自然があることも、長門ならではの魅力です。毎朝目の前に開ける青い海を見ては新鮮に心が洗われる……という、地獄の通勤ラッシュとは比較するのもおこがましい通勤風景を堪能しています。空間に余裕があること、時間に余裕があること。それらが如何に心の余裕と豊かさを生むのかを、実感として味わっています。

ポジティブな話に戻りましょう! スーパーには地元の食材が並んでいますが、見たこともないような鮮度の鶏や魚を見るたびに、「新鮮ってこういうものを指すんだ!?」と仰天しています。両親への自慢LINEが止まらない……。自炊のモチベも非常に増えました。焼いてちょっとゆずきちポン酢を掛けただけでも感動するくらい美味しいので、料理のハードルは低いままですが。

地域で働く人たちは、日々それぞれの場で工夫を重ねていて、「どうにかしたい」という思いをたくさん感じます。また、各個人の単位で様々なチャレンジをされている方が非常に多いです。驚くほど、皆さんがなにかしら自分の心のままに自分のやりたいことをやっている。その自由さにも心打たれることが多いです。

これから地域おこし協力隊を目指す方に一言

まずは、SMOUTでもJOINでも直接でもいいです! 役所の担当の方とお話してみてください。ハードルが高ければ、各地でやっている移住イベントや、ふるさと回帰支援センターなどにちょこっと顔を出してみましょう。大丈夫です、素敵な場所や学び、体験は知るほどに多いとわかります。もしあなたにやりたいことがあるなら、それにマッチする場所を探してみればよいですし、私のように猪突猛進で1か所に決めて飛び込むのもアリです。

「地域おこし協力隊」で調べると、刺激的な内容ばかりが目に付くかもしれませんが、これまでの様々な状況を踏まえて、自治体側も様々にやり方を変えて、より良い方法を模索していますので、身構えるよりは「今」の情報を聞きに行くのをお勧めします。

田舎は転職先が限られていることもあり、飛び込むのには様々なしがらみがあるかと思います。その点、協力隊の制度であれば移住時の負担を大きく減らすことが出来るので、人生で大きなチャレンジをしてみたい、という思いのある方はぜひぜひ、えいやと応募してみてくださいね!

せっかくなので、役に立つTIPSをひとつ。
ちょっと早起きして、田舎の空気感を楽しみながらお散歩して、出会ったご近所さんににっこりご挨拶する。その方のお庭の畑の様子や、地元の食材を使った美味しいご飯のお話……なんでもいいので、その地域の方が大事にされているものに心と敬意を寄せて、ちょっとだけおしゃべりしてみる。そんな、「世間話力」のスキルアップにチャレンジしてみてください。ランチに行ったお店の会計後に、「ご馳走さまでした~美味しかったです!」と一言添えるところからスタートでもOK。みんな温かく迎えてくださるようになりますよ!

2週間で人生丸ごとひっくり返した新規着任隊員より。

活動に役立てている資格等

そもそも「ITエンジニア」ってどういうことをするの??

お客様のもつ “課題” を、ITの力で解決する技術者です。

スマホアプリやWebアプリのような、みなさんがよく触るものを作る「フロントエンドエンジニア」、
ログインの仕組みや、ややこしい処理を作る「バックエンドエンジニア」、
サーバーやデータベースなどの基盤を作る「インフラエンジニア」などなど…
「エンジニア」には様々な細分化された種別があり、多くのエンジニアはどれかに特化してお仕事をしています。

が、「彼方立てれば此方が立たぬ」と言うように…「フロントエンド」だけを見ていたら「インフラ」が非効率になったりすることもあります。
お客様のお悩みを解決するために、各分野それぞれの人を絡めて相談を繰り返さなければならず、仕様調整のコストも大きくなってしまう…
特に小規模なチームや、素早く柔軟な動きが求められる現場においては、こういったリスクは避けなければなりません。

そこで重宝されるのが、開発に関わるすべての工程と技術分野において幅広い知識とスキルを持つエンジニア(=フルスタックエンジニア)。

私は前職のIT企業にて、この「フルスタックエンジニア」かつ、プロジェクト全体の指揮や管理、要員選定などなどをおこなう「プロジェクトマネージャー」として活躍してきました。

つまり……「ITに関すること、大体なんでもわかるよ!!」

“エンジニアチーム” の力はないため、大きなシステム開発・アプリ開発を今は受託することはできません。

ですが、「エンジニア」とは「課題を解決する人」です。もっと言えば、「極度の面倒臭がりで、効率化するための方法を作る人」です。

たくさんのツールが溢れている今、「作る」ことだけが課題解決の方法ではありません。
既存のサービスで課題解決が出来るかもしれない。ちょっとだけ設定をこにゃこにゃっとすれば、それで解決出来るかもしれない。
最近はAIの進化が目覚ましいので、少し前に比べたら圧倒的に「専門家でなくてもある程度できること」の範囲が広がっています。

そういったご提案も含めて、みなさまのもやもやっとしたお悩みや、具体的なご相談など、幅広く回答させていただきます。
ITベンダーの多くは、「エンジニア用語」を喋るUMAと思われているかもしれません。そういったときの通訳としてもぜひご用命ください。

ITは、みなさまがやりたいことをブーストするエンジンです。

課題を課題と思われていないケースも多くあると思います。そういった場合も、ぜひ皆様のお仕事をお聞かせください。
「こんなに楽になるんだ!?」という驚きの声もたくさんお伺いしてます。皆様が思ってもいなかった解決方法を見つけられるかもしれません。

“Code for Nagato” という「学習コミュニティ」

とはいえ、私だけがボトルネックになってしまっては、課題の山だらけの現状を後押しするには力不足です。

そこで、「塾」や「IT企業」のような一方通行で知識や技術を提供するやり方ではなく、
私から習った受講生が他の方にも教え合ったり、依頼を受けて作成する「コミュニティ」にしたいと思って活動しています。

自分のお店のホームページを作りたい方同士で一緒に集まって作業をしたり、
「こんなことを学んだよ!」と発表し合って投げ銭で称えてみたり。

「難しいことを習う」ではなく、「新しいことにチャレンジし合う」人たちが集い、業種・年代を超えて繋がる場所になれば…と思っています。

近隣市町、県外(大阪や東京)からオンラインで参加されている方もいらっしゃいます。
ぜひ、「地域おこし」のために来た気軽に相談できるITの専門家をよろしくお願いします!

MEMBER

出身地 福岡県
偏愛 #サッカー観戦 #読書 #アクアリウム #猫
出身地 東京都
偏愛 #カメラ #登山
出身地 山口県
偏愛 #幕末維新史 #健康マラソン